偶蹄目と奇蹄目

口蹄疫は豚と牛の偶蹄目がかかっても、馬は奇蹄目だからかからないということがどうも信じられなかった。牛、鹿、馬、豚のうち一番かけ離れてそうなのが豚だったので、蹄の数が二つだといわれてもなにか違うような気がしていた。

でもやはり偶蹄目と奇蹄目は、全く違うタイプの生き物のようだ。
そもそも両者は6000万年前くらいに共通の祖先から分かれたとされてきたが、最近になってそもそも案外離れた系統からそれぞれが発達してあのような姿になったという説もでてきたようだ。
どっちみち遺伝的には、馬と牛は相当離れているということになるのだろう。

ちなみに偶蹄目としては牛、鹿、ヤギ、羊、豚、イノシシ、ラクダ、カバに加え、クジラも系統は異なるが偶蹄目の一種らしい。

これに対して奇蹄目は、馬以外想像つかなかったのだが、サイ、バクであとは絶滅多数ということである。

とにかく蹄が奇数であろうと偶数であろうと、今回の被害が最小限に食い止められることを願う。